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【働くキョウタナビト】「エムパックテクノロジー」代表 中島 真友美さん

[2026年8月3日]

ID:136

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京田辺市薪にある『エムパックテクノロジー』は、工業製品や日用雑貨等の充填・加工を専門に手掛けています。

創業から30年以上、大手では難しい「多品種・小ロット」にも対応し、全国のメーカーから依頼を受け現在まで約300種類もの製品づくりを支えています。

中島 真友美 さん

エムパックテクノロジー 
代表 中島 真友美 さん

エムパックテクノロジー 代表 中島 真友美さんにお話を伺いました。

創業から現在までの経緯について教えてください。

平成3年に父が充填・加工業として創業したのが始まりです。母方の実家が大阪で同業を営んでいた縁もあり、互いに協力しながら事業を広げました。

私にとって仕事場は幼少期からの遊び場であり、両親が働く背中を間近で見て育ったため、「いつか自分もこの仕事を継ぐのだろう」となんとなく感じていました。

平成26年に父から事業を引き継ぎ、代表となりました。創業当初は5人ほどだった従業員も、現在では16人まで増えました。

事業内容について教えてください。

工業用接着剤等の工業製品やコロナ禍から急激に需要が増えている害獣・害虫避け、DIY用の塗料等ホームセンターで見かける日用雑貨の充填・加工業務を主としています。自社製品は持たず、お客様から原料・資材をお預かりし、充填・加工を行い、製品化して納品しています。

【受発注の流れ】

ホームページのお問合せフォームやお電話でご相談いただいています。具体的な商品案がある場合は、原料や容器のサンプルをご送付いただき、必要に応じてテスト充填も行っています。定期的な受注に関しては、当社の在庫管理システムを活用し、原料・資材の在庫を適正に管理しています。

【生産体制】

粘度のある液体から粉体まで、あらゆる素材の充填・加工に対応するため、12台の機械を使い分けています。多品種かつ多岐にわたる製品を取り扱っており、年間で15社約150種類もの製品づくりに携わっています。

【充填・加工設備】

充填設備>

充填設備1


充填設備2


充填設備3


<加工設備>

加工設備


製品を作るうえで大切にしていること(こだわり)について教えてください。

納期を守ることを大切にしています。製造現場では原料・資材の入荷が予定通りにいかないこともありますが、材料が不足している場合でも、一部納品を行うなど、臨機応変な対応をしています。

また、大口の注文だけでなく、大企業では敬遠されがちな「まずは500個から試したい」「季節イベントに合わせて少量だけ作りたい」といった小ロットの発注にも柔軟に対応しています。

1台の機械で多種多様な製品を充填するため、製品を切り替える際の洗浄は、品質を左右する重要なプロセスです。例えば、接着剤等の充填物を使用した後、機械の内部やホースの中に成分が残っていると、次に作る製品に混入し、品質を損なう原因になります。そのため、私たちは機械を細かく分解し、使用する素材が水洗いで済むものなのか、溶剤が必要なものなのかを見極め、ひとつひとつ丁寧に洗浄しています。

ブリスターパック(プラスチック容器と台紙で製品を圧着する包装)の工程においても、ごみの混入や製品の向きなどに注意を払いながら日個もの製品を製造しています。

従業員数について教えてください。

工場で働くメンバーは現在16名です。かつては女性中心の構成でしたが、ドラム缶等の重量物の運搬や、機械トラブル対応の重要性が増したため、最近は男性スタッフの採用も増え、男女ともに活躍できる職場へと変化しています。年齢層は30代から60代までと幅広い世代が働いています。

また、工場内で作成した製品の組み立てやラベル貼りなどの作業を工場外で請け負ってくださる内職スタッフの方も数名います。子育て中の方や、ちょっとした空き時間を有効活用したいという方々が、学校行事や家庭の都合に合わせて無理なく働ける仕組みを上手く使っています。内職の方々とのやり取りは、資材の受け渡しから製品の回収まで丁寧に行い、工場スタッフと内職スタッフが一体となって一つの製品を完成させる体制をとっています。

私たちの職場はとてもアットホームで、子どもの年代も近いこともあり、仕事の相談だけでなく学校のことや進路についての情報交換も盛んです。また、年に2〜3回は食事会やお弁当を頼んでみんなでランチをとったりもしています。仕事の休憩時間にも雑談をすることも多く、こうした職場環境や時間の積み重ねが、今のチームワークにつながっていると感じます。

自慢できることや大切にされていることについて教えてください。

残業は行わず、急な欠勤や早退にも対応できることが強みです。会社として休みを制限するのではなく、互いにフォローし合える体制づくりを心がけています。「この作業しかできない」という専任制にすると、その人が休んだ瞬間にラインが止まってしまいます。そのため、私たちは全員がすべての工程を習得できるように工程をローテーションする環境を整えています。これにより、突発的な欠勤時にも他のスタッフがスムーズに業務を引き継ぐことができ、製造を止めることなく納期を厳守することが可能になっています。

また、同じ作業ばかりを1日中、あるいは何日も続けていると、集中力が途切れ、ヒューマンエラーにも繋がりやすくなります。そのため、1日の中でも数回、業務内容をローテーションしています。ローテーションすることで、スタッフは新鮮な気持ちで業務に取り組むことができ、多様な工程を経験することは、スタッフにとってはスキルの習得となり、会社にとってはリスク分散にもなります。

【作業風景】

<充填作業>

原料を充填・計量(全数)

  ↓

中蓋をつける

  ↓

蓋を閉める

  ↓

セット作業などは内職スタッフが行い、検品が必要な箱詰め、または重量物等は社内で仕上げ作業を行う


原料を充填・計量(全数)



中蓋をつける、蓋を閉める


<ブリスターパック作業>

製品、フィルム、台紙を専用の押し型にのせる

  ↓

機械で熱圧着加工

  ↓

検品・箱詰め


製品、フィルム、台紙を専用の押し型にのせる


機械で熱圧着加工


今後の事業展開や抱負について教えてください。

新たな取引先を見つけ、事業を拡大させることはもちろん大切ですが、私が経営者として大切にしたいと思っているのは、ここで働くスタッフの生活が今よりもっと豊かになることです。スタッフ一人ひとりの生活(子育てや家のこと)が第一。その上で、仕事というものがあると考えています。だからこそ、自分の私生活の時間を大切にでき、働きやすいと思える職場環境を整えることを代表として心掛けています。

私はじっくりと頭を悩ませるよりも、現場でみなさんと一緒に体を動かしている方が好きです。「代表である私が動かないと、社員はついてこない」と思い、これからも誰よりも現場で汗を流す背中を見せながら、みんなと一緒に会社を育てていきます。

 

インタビューを終えて

多種多様な製品を扱う充填・加工の現場は、ひとつひとつの作業に丁寧なこだわりが感じられ、機械の細部まで洗浄を行い、小ロットのご相談にも応える柔軟な仕事ぶりには、確かな品質を守り抜こうとする強い使命感を感じました。

今後も社員のみなさんとより働きやすい職場環境を目指し、益々飛躍されますことを期待しております。

お問い合わせ

京田辺市役所経済環境部産業振興課

電話: (産業支援)0774-64-1364(商工観光)0774-64-1319

ファックス: 0774-64-1359

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