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【働くキョウタナビト】有限会社マドネス ジャパン 代表取締役 岩本諭さん

[2020年11月16日]

ID:62

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市役所正面玄関を入ってすぐ左手のショーケースには、市内の企業が作られた様々な製品を展示しています。その中に本物そっくりな魚(ルアー)があります。釣り好きの方には、ルアーブランドとして有名な有限会社マドネス ジャパンの製品です。

釣りには、生き餌を使って行う釣りと、疑似餌を用いて行う釣りがあり、この疑似餌をルアーと言い、疑似餌(ルアー)を用いて行う釣りをルアーフィッシングと言います。

大住にある有限会社マドネス ジャパンは2002年に創業され、自社で企画、製造、販売にこだわりを持つ、ものづくり企業です。主に、バス釣り用のルアーを製作され、池、湖ではブラックバス釣り、海では大きなスズキ、ブリ釣りに使用されています。バス釣りは世界中で人気が高く、バス釣り用ルアーは国が変われば、他の淡水魚も釣ることもでき、取引先は国内だけではなく、ヨーロッパ全域に広がります。

代表取締役 岩本 諭さん

代表取締役 岩本諭さんにお話を伺いました。

事業を始められたきっかけは何ですか?

魚釣りが好きだったというのが一番だったのですが、アイデアがあり、思いつきが趣味の分野だったので、そこから始めていきました。

最初は、ルアーではなくて、消臭剤の開発です。消臭剤をカー用品店やアウトドア用品店で販売し、カー用品店は車内の匂いを消す、アウトドア用品店はバーベキューなどで衣類についた匂いを消す、その中に釣り具店があって、オキアミなどの魚のえさの匂いを消すという商品を作り、販売したのがきっかけです。釣り具というのが、好きな分野だったので、そこから事業が展開していきました。そして、お客様の方から、魚のイヤな匂いを消せるのであれば、魚の好きな匂いを作ることができないか、それができると、その匂いを今度はルアーに入れることができないかという話になり、今のルアー製品の製造に繋がっていきました。

自社のものづくりについてお伺いします。

ブラックバス用の硬質ルアー(バラム)は2種類、軟質ルアー(セパル)は3種類、海用のルアーは20.30種類ぐらい製作しています。

ルアーの種類にもよりますが、金型成型から、金具を入れて、接着、水漏れ検査、下地から塗装、コーティングといった工程があります。中国で製造している部分もありますが、高度な加工は国内、自社工場等でしています。

本当に釣れるものを作るため、商品開発からプロモーション、製品チェックまでプロの釣り師にも協力していただいています。

実際の魚に似せたようなルアーは以前からあったのですか?

他社にも同じような物があったのですが、多連結ルアーで30センチの大きさで、軽量で、巻きの抵抗が少ないというものはありませんでした。

御社の持っている特許はありますか?

バラムのテール(尾びれ)ですね。柔らかい素材シリコンを使っています。特許申請をしています。それと、セパルの内部構造が特許です。後で針をつけるのですが、腹部内部を肋骨のような形状にしているので、それほど力がかからなくても、食べた時につぶれて、針の先端が出てくるので、ブラックバスの口にかかりやすくなっています。

硬質ルアー(多連結ルアー)『バラム』

軟質ルアー『セパル』

ルアーはいろんな色があって鮮やかですが、なぜですか?

海は特に、海の色が濁っていたり、澄んでいたり、プランクトンの加減、釣り場によっても変わり、いろんな色になります。そういう時に目立たしやすい色、魚からわかりやすい色、魚が好む色、そういうので、ルアーの色を変えると釣れだしたりという事が、海の場合は特にあります。あとは地域地域で「このルアーはこの地域のこの魚が釣れる」というのがあります。

新製品を開発する時に苦労された点を教えてください。

新しいモデル、全く違った形を作る時は、ほぼほぼアウトです。世にでないものをずっといろいろ追いかけ、10個、20個のうち1個が製品化されるかというぐらいの感じです。

ふるさと納税返礼品にも出品いただいていますが、今年は新製品も出ていますよね。

塗装がちょっと変わって、限定で販売しているものもあります。イベントで販売する予定だったのですが、新型コロナウイルスの関係でフィッシングショー、展示会も軒並み中止になってしまい、それもあって、新製品を市のふるさと納税の返礼品にさせてもらいました。


市内はまだまだ自然環境が豊かです。釣り人のマナーの悪さ、ゴミ問題、騒音問題でますます地域の方の理解が難しくなって、益々釣り場が減ってきていると、最後に岩本社長がお話されていました。

一人一人の心がけひとつで変わります。マナーを守って楽しみたいですね。


「有限会社マドネス ジャパン」公式ホームページ

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