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【働くキョウタナビト】株式会社京都杉田農園 代表取締役 杉田 充さん

[2022年5月11日]

ID:81

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私達の食生活を彩る野菜は、栄養たっぷりでヘルシーな食卓に欠かせない食べ物です。昔は、収穫できる季節に応じた野菜を食べることしかできませんでしたが、今では、季節を問わず、いつでも美味しくいただくことのできる野菜が増えています。それは、日本の農業技術が発達して、様々な栽培方法が実現してきたからです。

京田辺市飯岡に太陽光利用型植物工場を持つ株式会社京都杉田農園は、先代から受け継いだ技術とオランダから取り入れた最新技術を駆使した最適な育成環境の整うハウス栽培で、1年を通して鮮度の高い栄養たっぷりの美味しいトマトを生産されています。


代表取締役 杉田 充さん

株式会社京都杉田農園 代表取締役 杉田 充さんにお話をお伺いしました。

事業をはじめられたきっかけと会社を作られた経緯について教えてください。

私は、農家の5代目となりますが、生まれたときから、身近に農業がありました。そこで働く両親は、とても生き生きと輝いて見えて、とても格好良かったので、一緒に働きたい思いを募らせ、京都府立農業大学校で農業を学んだ後、20歳から一緒に仕事をはじめました。当初、祖父が生きていた時は、なすび、えびいも、花菜等の京野菜やトマト、京田辺の伝統の品目である玉露や碾茶(抹茶の原料)等の多品目を育てていました。私が26歳の時、祖父と父が相次いで亡くなり、必然的に人の手が足りない為、トマトとお茶と米の3品目に絞り、32歳の時は、1年を通じて収穫できるトマトを主力とするために絞り、トマト栽培に適したハウスを増築し、生産拡大を図りました。その後、自分の代で農家を終わらせることなく、これからの日本の農業を背負ってくれる後継者を育てたいと強く思い、2018年11月26日に株式会社京都杉田農園として法人組織にしました。


御社のトマト栽培について教えてください。

「植物と向き合う」ことが、植物を育てる上で、一番大事であることを先代の父と繋がりのあった京田辺の玉露作り名人の方から教わりました。植物の微妙な変化に向き合うことを大事にして、オランダの技術を取り入れた太陽光利用型植物工場といわれる最新設備のハウスでトマト栽培をしています。農業先進国のオランダでは、ハウス内の植物の生育状況を数値化したデータを元にトマトの生産をパソコンで管理しています。日本の農業の主流は、作り手の都合で感覚や経験則で栽培しますが、植物はそれを求めていません。そこで、当社でも、オランダの農業技術に習い、トマトの状態に向き合い、その生育状況の変化、その要因に対して、ハウス内の光の量や温度、湿度、CO₂濃度を数値化して、コンピューターで管理を行い、土ではなくロックウール(※)を使った養液栽培をしています。毎日、パソコンのモニターでハウス内のトマトの状態がわかるように24時間、管理しています。そのおかげで、今は、当時の想定以上に省力化もでき、品質向上や収穫量のアップにも繋がっています。

(※)ロックウール:玄武岩を高温で溶かして繊維化した人造鉱物繊維。主成分は、酸化ケイ素や酸化カルシウム



ハウス内のトマトの画像

ハウス内のトマト

ハウス内のミニトマトの様子

ハウス内のミニトマト

パソコンで24時間ハウスを管理する様子の画像

パソコンで24時間ハウスを管理

トマトはどのように育てられて、取引先へ出荷されるのですか。


3年前までは仕入れた種を自社で蒔き、苗を育てていましたが、種から育てたものは、1年の終わりになるとスタミナ不足になり、収穫にも影響が出るので、その問題解決のために、試作を作って比較検討をし、苗を仕入れることにしました。苗づくりは技術と手間がかかるので、苗屋さんから、根っこの部分はスタミナのある品種の台木で、その上の穂木は当社の作りたい品種を使った接ぎ木の苗を仕入れています。取扱う品種は、主力の丸トマト、ミニトマトと直売でのお客さんの要望の多かったもの、今年の試作の約5品種あり、当初より品種も増えて、収穫量も増えました。

現在、5000平方メートルの植え付け場所に年間約5000本の苗を仕入れ、毎年5月上旬と8月中旬に植え付けを行い、年間通じて、収穫作業をしています。

収穫したトマトは、品種やサイズ、傷の有無で等級を分け、重量選別機で階級を分けて、取引先の注文に応じて出荷します。



トマトの選別作業をする様子

トマトの選別作業

商品としてのトマトを作る上で、大事にされていることや取引先との関係はどうですか。

大事なことはたくさんありますが、植物と向き合い、鮮度を大切にして、常に顧客ニーズを意識して、他にはない特別なトマト作りに日々、励むことです。

取引先では、当社のこだわりである鮮度と味を大事にしていただき、販売していただいております。そのため、取引先は、近畿圏内のスーパーや民間の直売所、デパートを基本としています。ただし、近畿圏外でも、鮮度を保つ配送が可能であれば、個別に取引をしています。また、当社のトマトは、お客さんの要望に合うものを作っているので、お客さんの販売スタイルに合わせた形で利用していただいています。

最近、海外の空輸も1日で商品が届く所もあるそうなので、ご要望があれば、取引を行いたいと考えております。


最後に今後の事業展開や抱負をお願いします。

ハウス栽培では、天候に左右されることが露地栽培に比べて少なく、自社の管理体制で、植物の能力を引き出すことができるので、より一層、お客さんのさまざまな要望に応じたトマト作りができるように、近々、栽培面積と事業の拡大をしていきたいと考えております。その為、従業員は現在、13名ですが、当社のトマト作りを共有でき、「自分がこれからの日本の食卓を背負っていきたい!」と志のある方の積極的な採用を考えております。

また、先日、京田辺中小企業売込み隊事業を活用し、関東圏で開催されたスーパーマーケットトレードショーに出展して、新たな取引のきっかけができました。今後も展示会や交流会等を通じて、いろいろな方との繋がりや情報交換を生かして、近い将来は、自社のトマトの販売だけでなく、地元の野菜をその生産者さんと一緒に販売して、京田辺市の農業全体が、より一層、良くなるきっかけ作りをしたいと考えています。既存のものを大切にしつつ、遊び心もとり入れた気軽に買物できる場所作りをしていきたいと考えています。


ハウスの外観の画像

ハウスの外観

インタビューを終えて

杉田社長から、子供の頃から、ご両親の働く姿を格好良いと思い、後を継がれ、自営業から会社を設立されるまでの農業への熱い思いとその取り組みについてのお話をお伺いできました。主力の2品種のトマトの名前は従業員のみなさんと一緒に考えて付けられたそうですが、従業員の方も、杉田社長の働く姿を見て、格好良いと共感して仕事をされているように感じました。

近い将来、社長の夢である地元の農家さんとの取り組みが実現され、京都杉田農園さんのトマトが、日本全国各地や海外の多くの人たちに届けられることを期待しております。

株式会社京都杉田農園(別ウインドウで開く)



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